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コクリコ坂からを観てきました

今日、池袋でコクリコ坂からを観に行きました。
昼過ぎに思い立ってPCから予約しようと思ったんですが、夕方16時の回は既に満員。あまり話題に上っていない感じもしたんですが、なかなか注目されているようですね。
我が家ではハリーポッターとジブリについては観に行くことになっているので、評判については特に気にも留めていなかったし、あらすじすら知らない、そんな状況で行きました。

サンシャイン通りにあって少し狭い、昔を思わせるような映画館です。妻と二人並んで腰掛けて上映開始を待ちました。
見終わった後の感想として、妻は少し物足りなそうな様子でした。昔からのジブリファンで、新婚旅行でクロアチアに行ったのも彼女が魔女の宅急便や紅の豚の舞台になった街に行きたかったから。
そんな生粋のジブリファンにとっては今回のコクリコ坂からは少し淡白な印象だったのでしょう。いわゆるジブリらしいファンタジーや冒険活劇とは全く違った、日常のなかでの一幕を舞台としたやや淡々とした作品だったように思います。

ただ、私個人の印象は少し違っていて、淡々とはしているけれども登場するキャラクターに対して好感が感じられ、そのおかげか全体の印象としても清涼感のある作品になっていると思います。映画館を出たときにはとても良い作品を見ることができた満足感でいっぱいでした。
素直で伸びやかな主人公、活力のある学生たちとそれを懐深く受け止める大人。60年代を舞台としたお話だったのですが、本当の60年代もこのお話のような活き活きとして、それでいて優しい時代だったのであれば、この時代に生まれてみたかったなとも思いました。

その他、手嶌葵さんの歌も良かった。やや物悲しい雰囲気の曲と温かな歌声と相まって、当時の懐かしさをうまく表わしていたように思います。また、長澤まさみさんの演じる主人公もしっくりきていたように感じました。
淡々としていて刺激は少ないですが、それを踏まえて観るのであれば損のない作品だったように思います。

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ルサンチマン

年々、日本を取り巻く鬱々とした雰囲気が増してきているように感じます。
数年前には勝ち組、負け組といった言葉やプロレタリア文学が取りざたされた時期がありましたが、現在の日本はその頃以上に鬱々としているのではないでしょうか?
それにもかかわらず、そのことが殊更取り上げられなくなったのは、いよいよこの閉塞した状況がトレンドではないことが共通の認識となったためでしょうか。

ここのところのフジTVに対する一連の抗議行動は、いわゆる負け組の鬱積しつづけたルサンチマンがいよいよ小爆発をおこしつつある、そんな気がしてなりません。
私としてはこの一連の騒動の成り行きがとても気になっています。
仮にフジTVという社会的強者から何らかの譲歩を引き出すようなことになれば、それは今後の市民活動の転換点になりうるのではと思っているためです。また、仮に今回の問題が不発に終わったとしても、同じような活動がこれに続いて引き起こされるとも考えています。

この状況を改善するには日本社会ないしは日本人は何らかの変革が必要だと思っています。とりわけ社会システム
の変革には人々が立ち上がることが必要不可欠であるといえるのではないでしょうか。ルサンチマンに由来する強者への攻撃性が必要になることもあるでしょう。

ただ、翻って我々一人ひとりが自らに対して変革を起こす必要がある場合には、他者への攻撃性というのは自分を省みる際には足枷でしかありません。
他者を攻撃することが自分の惨めな状況を一夜にして変えてくれる特効薬ではないことを理解し、鬱積した感情に悩みながらも日々の暮らしを愚直に積み重ねていくような精神性がこれからの日本人には必要になるとも思います。

社会に対しては大胆に主張し、自分に対しては実直に過ごす事が沈み行く日本において必要なことではないでしょうか。

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