旅日記(2月15日)
今日からローマ。
朝9時前のユーロスターに乗っていざローマへ!なんて思ってたら、やっちゃいました、乗り遅れ。朝も時間どおりに起きて朝食も済ませて、すべてが予定通りだったんだけどなぁ。イタリアの電車は20分ぐらい遅れるのもざらなので、フィレンツェ駅のホームで余裕こいて本を読んでいたら、乗るはずだった電車の姿が少しずつ遠くなってく。あちゃー。仕方がないから30分後のユーロスターに予約をして、無事にローマには着いたんだけれども、12ユーロの出費(涙)
個人的にはユーロスターよりもそれより安いインターシティーのほうが好きかも。ユーロスターは揺れも少ないし、日本の新幹線みたいなんだけど、インターシティーは6人のボックスシートになってるからもしかしたらそこで旅人同士の出会いもあるかもしれないし。イタリアまで来てきれいな電車に乗ることもないかな。
例のごとくローマについたらホテルの場所を探さなきゃならないんです。予約は取ってあるんだけれども、場所がわからなくてね。何でこんなに毎回苦労しているのかというと、実は地球の歩き方を日本に忘れてきちゃった、みたいな(笑)しかも初海外、みたいな(笑)
自分で難易度高くしちゃったなー、なんて思うんだけど、地元の人に聞いてまわるのもまた楽しみ。だからホテルに着いたときの喜びはホントに格別。大げさに言うと、連絡先を交換しないで別れた友達と再会を果たしたぐらいの気持ち。今回はローマ到着1時間半後に到着しました。
さてさて観光に行こうと言う事なんですが、ローマでもやっぱり貸し自転車です。今回の貸し自転車屋はフィレンツェのときと違ってパスポートと引き換え、なんてこともなく一安心。しかも超軽いマウンテンバイクですよ。24時間で10ユーロと少し高めなんだけど、ここで借りておいてよかった。走っててわかったんだけど、坂が多くて石畳が敷き詰められているローマはとてもじゃないけど普通の自転車で走ってなんかいられないから。
レストランで昼食を済ませると、時間はもう2時過ぎになっていたから今日はそんなにまわれないと思って、市内中心から少し外れたヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂1箇所にすることにしました。自転車で坂を下り、遺跡のようなものや歴史的な建物に囲まれる道を駆け抜けて、最後に橋を渡ると、もうそこにはサン・ピエトロ大聖堂。建物の外観からしてすばらしい。列柱で支えられた回廊が聖堂の前を楕円形状で取り囲み、それによって球状一個分ぐらいの大きさ広場が聖堂に出来上がっているんだけど、その中心に立って聖堂を見つめると自分が世界の中心にいるのではないか、なんて錯覚に陥ってしまうぐらいの包容力がありました。ちなみに愛を叫んではいませんが(笑)
聖堂の中に入る前に聖堂の上に上ってみました。これは結構順番待ちが長くて、40分ぐらいは並んだと思います。街のはずれにあるので、上まで上るとローマの街を視界の中に収めることが出来ます。やっぱり素晴らしいんだけど、僕の好みからするとフィレンツェのドゥオモから見た街並みのほうが街の全体的な統一感があって好きだな。
聖堂の中はとんでもないことになってました。だだっ広い空間の中のそこかしこに美しい彫刻や絵画がずらり。しかも広い聖堂内のどこにも隙がない。本当に広いんです。んで、祭壇もいくつかあってその祭壇に向かって祈りをささげている人たちも。キリスト教を信奉する人にとって、この聖堂というのは格別の意味を持つんだろうなぁ。
その中の一番大きな祭壇の前の木のベンチに座っていたら(眠っていたら?)、たまたまミサ(のようなもの)が始まるところだったので列席してみました。これも文化に触れるいい機会。5人の司祭が紫色の法衣をまとって祭壇の前に立ってなにやら語っているのだけれども、全てがイタリア語だからなぁ。メロディーにあわせてありがたい言葉を歌ったり、そのあいだに立ったり座ったりして卒業式みたい。
40分ぐらいのミサで僕自身にはありがたいことはなかったんだけど、周りの人たちが跪いて祈りを捧げている姿を見ると、宗教が人々にとって救いの一つであることを見せ付けられました。僕は物質主義の人間だからか、目に見えないものの存在を信じることが出来ないんだけれども、神を信じる人たちが祈りを捧げることで明日を生きていくことが出来るんだったらそれはそれでアリなんだろうなぁ。それも人生を前向きに生きていくための手段なんだろうし。
聖堂のなかでミケランジェロの彫った有名な彫刻(聖母が弱った人を抱えている)があるんだけど、その聖母の柔らかなまなざしにやられてしまいました。正直、トキメキすらおぼえます(笑)一人旅だと人の愛情に敏感になってるから、そういった包み込むようなものには抗うことが出来ません。ということなので、僕のカメラEOSKissの機能を使えるだけ活用して一枚とってきました。かなりお気に入りの一枚。やっぱり被写体に気持ちを傾けるといいものが撮れるのかもしれないね。
晩御飯はイタリア版大衆食堂でラビオリとティラミス。ラビオリは美味しくてよかったんだけど、ティラミスはねぇ(苦笑)
でも、そこのマスター(らしき人)の人柄が超良い!小柄で七三わけでジップアップのニットが良く似合うおじさん。オーダーもらうときの腰は低いし、オーダーもらうと小走りで厨房までかけていたり。僕のテーブルの横を通るたびにニコニコしてこっちに視線を向けてくれたり。ここの食堂はおやっさんの人柄で持ってるんだろうな。帰りがけにアイーンをされた。こいつぅ!
その食堂にあったTVに見覚えのある番組が。別に日本の番組が放送されているわけでもないんだけど。薄暗いセットのなかで回答者と出題者とがサシで4択のクイズに挑んでいて、ライフラインが3つ。
そう、ミリオネアです。
セットとか音楽とか問題と選択肢の画面内への提示の仕方とか全部一緒!しかも
「ファイナルアンサー?」(イタリア語)
「ファイナルアンサー!」(イタリア語)
だってよ。出題者が腹にいろいろためてそうなところも一緒一つ違うのがみのもんたバリに正解を引っ張らないところ。異国の地で懐かしいものを目にした瞬間でした。
明日がイタリアに1日滞在できる最終日。
安全に気をつけて、ラストスパート!
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 四国旅行(4日目)(2009.05.05)
- 四国旅行(3日目)(2009.05.04)
- 四国旅行(2日目)(2009.05.03)
- 四国旅行(1日目)(2009.05.02)
- ケアンズ。(4日目)(2008.07.13)
The comments to this entry are closed.
Comments